お風呂

「お風呂はな、神さんからあずこうてる魂もうつくしくなりますように、と願いながらカラダを洗わないかん。
そうしてあろうたら、その日の汚い言葉も汚れた心も、きれいにきれいに流れていくんやに、わかったか?」
……うん、わかった。
「せやからお風呂は毎日入らないかんやに。」
うん!
「ほな、あろうてないとこあろうたろ。」
ありがとう、おばあちゃん。

ええ神さん、わるい神さん

神さんがみんな"ええ神さん"と思たらいかんやに。
"わるい神さん"もおるんやに。

"ええ神さん"も"わるい神さん"も、いっぱい話しかけてくから、気ぃつけないかん。
ありがとうとごめんなさいとウソつかへん子には"ええ神さん"の声しか聴こえへん。
ウソつく子には、"わるい神さん"の声がいっぱい聴こえるんやに。
でもそれがわからんから、かわいそうなんやに。

わかったか?
「うん、わかった、ありがとう、おばあちゃん。」

おばあちゃんからの口伝

"ありがとう"は神さんに言う言葉。ありがたい事をもろたらいわないかん。
"ありがとう"がない人は、ありがたい事をもろおてないんやに。
せっかく神さんが"ありがとう"を言えるようにしてくれてるのになぁ……。
「そうなんだ、おばあちゃん"ありがとう"」

おばあちゃんの庭の赤い花