神事 龍神さん……参

私は「今日は神事はしないでご挨拶だけということですか?」と聞いた。「行ってみてだけど、普通は午前中にしたほうがいいのよ。こういうことはね」と、薫子さん。

 土地に行く前に浄泉寺と賀茂神社にお参りをして土地へ向かおうとしたが、住所検索では出ず少しだけ苦労した。
目印も何もない場所で住所は変わっていたのでナビで示す場所と実際の場所が違っていたのだ。
でも土地の人から教えていただき更地になったその場所にたどり着くことができた。

 薫子さんが更地になる前の写真と依頼主の女性とともに井戸の正確な場所を探していた。
「そしてわかった。」、といった後少し考えて「今済ませる。」と神事を始めた。

頭を下げ、目をつむっていたのでどんなことをしていたのかは何もわからない。
しばらくしたら水を持ってきて!と汲んできた水を薫子さんが土地に撒き、順番に依頼主である女性、守り人である啓さん、そして私が順番に水をあげることになった。その日はそれで終了だった。

 啓さんは始まる前に大きな音がしていたと言っていた。
私は途中で水の音がするような気がした。
そのことを薫子さんに告げたのだった。
「そう。見に来てたのね。そう、水の音を聞いたのね。」といつもと変わらない様子だった。

 少しだけスッキリしたような薫子さんがもう今日はおしまいと言ってホテルに向かった。
ホテルに着き早々に5人で談笑しながら飲んだり食べたりをして夜を過ごしたが、いつもの通り、私たちは意思の有るものは、一切口にしなかった。
次の日の朝、朝ごはんを食べホテルを出た時にはナビが設定されていて、どこに向かっているのか正直わからなかった。

 だいぶ山を登ってあったのが温泉神社だったが「そこではない。」と薫子さんが言う。
「目的地はここに設定してるけど、このそばだよ。」と啓さんが話す。
「もう少し先かも。」と車を走らせるがやっぱり違うと戻る。
そして車を止めて調べなおす。
飲める湧水を探していたのだ。
温泉神社のそばには愛宕福神水があるようだった、が「そこじゃない。ここじゃない。人気のあるところじゃないの。」と繰り返していた。
そした探し当てたのが「吉の目湧水地」だった。

 そこも前日の「おかんじち湧水地」同様土地の人たちは大事にしていても誰にも知られていないようなところにひっそりあった。
私たち4人は薫子さんを先頭に吉の目湧水地に降りていった。
昨日よりも多くのペットボトルを持っていた。
最初は半分だけそこで入れると言っていたが全部、全部に詰めて持っていくという薫子さんに従って11本(正確な数ではありません。)のペットボトルを持って行った。
お参りを済ませ湧水地で「お水を分けてください。」と言いながらどんどん詰めていく。
薫子さんが水を入れていくのに答えるように勢いが増してくる湧水。
本当に澄んできれいな水だった。

 そして水を持って吉の目湧水地を離れようとご挨拶をしていたら風が優しく私たちの頬に触った、「ほらあってた。ここだよって言っているよ。良かったねえ。良かったねえ……。」と薫子さんが笑顔になった。

                               続く……

Ravenna exclusive writing atsuko.m

那須高原のお野菜たち。
ありがとう。

Ravenna of diversity

盛岡にいる陰陽師に会いに行こう!ってタイトルwで 先日、名古屋出身山伏の清乃さん、テキサス出身お坊さん&科学の研究者Glen、曹洞宗藤源寺28世住職の良規さんがRavennaにいらっしゃった。
それに応え、こちらも今回は"陰陽師"として出迎えた。
彼らはそれぞれがそれぞれの世界でピンで立てる愉快な方々……素敵☆彡

このお三方ね。

仙台で山伏対談があり、その足で盛岡に来てお昼は、東屋でわんこをして、そそくさと重いお腹を抱えてRavennaに。

清乃さん と良規さんが私の話で笑い、笑った後にGlenに通訳。
ふたりは、薫子さんの話を英語にするの難しい、そうだよね~あんな事に対応する言葉はないなぁ~、って言いながら、なんとか伝える。
何とも、もどかしい時間を過ごしたw

『いつからこんなこと出来るようになったの?』
  わかんない!(笑
『なんでこんなことできるの?』
  生れつき!(笑
『なんかこう、コースみたいのはあるの?』
  ないよ~!(笑
『カラダからなにが出てるの?』
  わかんない!(笑
『お迎えが間違えるぅ~~~ ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘ 』
  そぉなの♡(笑い
『痛いのが……なんで???』
  良くなったからいいじぁん!(笑
『前に会った事ありました?……』
  3千年前くらいかな。
『 Σ( ̄。 ̄ノ)ノ』

『"陰陽師"ってこんなCASUALなの~~~ ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3 ?』

清乃さんとは神尾学氏主催の石垣リトリートで出合ったのが2年前、同部屋で4日間夜中まで、あっちの人なんで話は絶えなかった。(笑
同じキャリアコンサルタントって事も距離を近くした。
集まったメンバーもそれなりの意識階層にいたから、 豪快にありえない事が次々嵐のように起きた 。
笑ったし泣かしたし怒ったし……同志はほんとに心地良し。

立場も生きている場も違う、禅のお坊さん、山伏、陰陽師だけれど、このメンバーだからこその意識層を行ったり来たりで会話をしているのが、自然体だった。
そして、今まで言葉にしたこともない事、"こっちでは劣等生だけど、あっちでは優等生"なんて言葉もポンと口をついて、爽快感に包まれた。
よく笑った(#^.^#)

近い意識層での会話は、目に見える部分ではなくエネルギーで会話できる。そんな不思議な心地良さを、Ravennaでお勉強しているみなさんにも体験して欲しいなぁ、と思った次第です。

良規さんが"CASUAL陰陽師"笑いながら命名してくれましたん ……٩( ᐛ )و

神事 龍神さん……弐

そのあと薫子さんは体調不良に陥ったり本当に大変で、その中でも私に具合悪くなるかもしれないから気をつけてと言ってくれた。
そして、「辛抱してください。」とも。

そう言われたということは何かあるんだなと思った。

しばらくして薫子さんにこの日は休みか?と聞かれ、たまたま休み(たまたまなんてことはもはやないのだけど……)で神事に付き合って欲しいと頼まれた。

わかりました。と即答したけれど、何をどうしたらいいかなんてわからないままだった。

当日を迎え、5人でその土地へ向かった。
薫子さんは喉が渇いた。とお茶を買いに行き、その場で飲み始める(そんな姿を見たことない。あらゆるマナーに精通していて買ったばかりのペットボトルをがぶ飲みするようなことはしない人なのだ。)
啓さんもこんなことない。
朝からずっとなんだよね。と言っていた。

土地のある駅に着き神事に必要な物品を薫子さんが揃えていく。
水を探さないと。とスーパーや道の駅に寄るがその土地の水がどこを探しても売っていない。
薫子さんと啓さんでナビを設定し向かったところはおかんじち湧水地だった。

"おかんじち湧水地"土地の人の一部はきっと大事にしているのだろう……そういう処はたいていひっそりとしている。
とてもきれいな水が湧いていた。
お堂がありお参りをして水に触れていた薫子さんが、「この水だ。この水を汲むためにペットボトル空にしたんだわ。みんなで持っていけるだけ持ってく!」と。5人それぞれが持っていたペットボトルに入れることにした。(今気がついたけど、みんな一本ずつ空にしたペットボトルがあったのだ。普通駅で捨てそうなものだけどそんなこともなく、誰かが飲み残していてもいいようなのにそれもなかったと思う。)

水を入れた後、また車に乗りその土地へ挨拶だけは済ませようと向かうことにした。
                              続く……

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すこし、分けてください。

神事 龍神さん……壱

先祖が買いそのままになっていた土地を綺麗にしたいと思う女性がいた。
彼女は様々な面で小堀薫子さんにお世話になっておりその相談もしていた。少し考えた薫子さんはその土地がある場所の役所に電話してみたら?といい、言われた通り彼女はその土地がある場所の役場に電話をかけ話はとんとんと進んでいった。補助金を利用して処分できることになったのだ。
それを聞いた薫子さんは、どうにかしたいと思って一歩を踏み出したから話がすすんだね、と微笑んだ。

土地は地元の業者によって更地にされていった。
話はそれでめでたしめでたしではなかった。

普段はそんなことをしない彼女が土地の前と後の写真を持って薫子さんに報告をしてきたという。

それを見て怖くて震えてそのまま返した。と薫子さんは言っていた。

その土地には井戸があり、そこも壊して埋めてしまっていた。

私もその写真を見せてもらったが、よくわからないけど怖くなった。

よくわからない理由を薫子さんはこう説明していたと思う。

「地球は呼吸しているの。私たちと同じように。水脈っていうのがあってそれは見えているところも見えてないところもあるけれど、いろんなところを走っているの。井戸はその水脈の一部で息をしているところ。水が湧いたりするのはとてもいいことなの。水があるから私たちは生活できるでしょ。でもそれを忘れちゃうのよね・・・。井戸を埋めるってことどういうことなのかわかるよね?」

絶句した。
そもそも今までそんな風に怯える薫子さんを見た事もなく余計怖くなった。
思わず出た言葉が「苦しいんだ・・・」だったと思う。

「そうなの。苦しいの。どうしよう。こわい。どうしよう」薫子さんはそう言っていた。
                              続く……

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