終戦記念日

今日は75回目の終戦記念日。
母のおじさんが特攻隊で飛び立つ前日に、真っ青な上空を旋回し飛び立って行った話、そのおじさんが亡くなったことを母に夢で告げて来た話を毎年この時期に思い出す。

若くしてお国のために自分の命を捧げるって、今の自分の事だけを考えて生きていく事を
許されている私たちには、想像もつかない。

『自分の命をお国に捧げた兵隊さんがたくさんいて、今生きている事が出来るんだよ。』と、戦争で自分の兄(母の伯父さん)を亡くしたおばあちゃんの言葉は、様々な事柄が訪れる私の生き方に、大きく意味を投げかけてきた。

自分のため、他者のため、地域のため、岩手のため、国のため、世界のために……と、どんな事にもこのように考えが膨らんでいかなければ、何一つこの世は変わらない思う。
自分に出来る○○のためにを意識して呼吸をし、今日も生かされている事を実感する……。感謝、合掌。

お風呂

「お風呂はな、神さんからあずこうてる魂もうつくしくなりますように、と願いながらカラダを洗わないかん。
そうしてあろうたら、その日の汚い言葉も汚れた心も、きれいにきれいに流れていくんやに、わかったか?」
……うん、わかった。
「せやからお風呂は毎日入らないかんやに。」
うん!
「ほな、あろうてないとこあろうたろ。」
ありがとう、おばあちゃん。

ええ神さん、わるい神さん

神さんがみんな"ええ神さん"と思たらいかんやに。
"わるい神さん"もおるんやに。

"ええ神さん"も"わるい神さん"も、いっぱい話しかけてくから、気ぃつけないかん。
ありがとうとごめんなさいとウソつかへん子には"ええ神さん"の声しか聴こえへん。
ウソつく子には、"わるい神さん"の声がいっぱい聴こえるんやに。
でもそれがわからんから、かわいそうなんやに。

わかったか?
「うん、わかった、ありがとう、おばあちゃん。」

やさしい声で

"ありがとう"は神さんに言う言葉。ありがたい事をもろたらいわないかん。
"ありがとう"がない人は、ありがたい事をもろおてないんやに。
せっかく神さんが"ありがとう"を言えるようにしてくれてるのになぁ……。
「そうなんだ、おばあちゃん"ありがとう"」

おばあちゃんの庭の赤い花