カーテンを開け、カレンダーを正し、サラッと掃除、CDをセットしアロマを焚く。
霧になり香ってくる香りはRavennaを始めてから変えた事がない、ラベンダーとオレンジ。
私を癒してくれるこの香りに……"ありがとう"、と毎度つぶやく。
20代後半から30半ばのメンタルで一番きつかった10年間もこの"ありがとう"の言葉と共に蘇る。
小さくころころしていた息子、必死になり歯を食いしばり生きていた啓の姿、笑顔も蘇る。
そんな中で訪れたバッチフラワーレメディ研究所。
白い木枠の扉を開けた時、私の全身を一瞬で優しく包み抱えてくれたのが、この香りだった。
理由などない、『ここで私は元氣になる、がんばれる。』、と感じた。
焚く度にここまでいちいち思い出すと、厄介な氣分になるが、そんな時は
大学生の啓の顔を思い出し、くすっと笑ってやり過ごす。
今朝は、曇り空にクルミの実が風でゆらゆらしてしている姿を見て、たくさん思い出してしまった。